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これらの課題に対応すべく、 文部科学省
から補助を受け、 今回、 大学構内に本セン
ターが開所することになりました。
新設された3階建て延べ1, 360平方
メートルのセンターには、 マイナス
80度で
生体試料を保存する保管室やデータ解析室
のほか、 地域住民の協力を得て問診や検査
などを行うためのリサーチクリニック、 食
事と疾患との関係 調べる摂食試験用の食
堂などを備えています。
また、 膨大な個人情報を扱うため、 侵入
者や情報漏洩 防ぐ厳しいセキュリティー
対策が導入されており、
「滋賀脳卒中データ
センター」 の事務局も置かれています。
2つの研究分野と教育を目標に掲げて
当センターは、 アジアにおける疫学研究
の拠点として、 循環器疾患や糖尿病を中心
に、 各種疾患に関する最先端の疫学研究や
国際共同疫学研究の推進を図り、 アジアを
中心とする国際共同疫学研究と、 滋賀を基
盤とする最先端 という2つの研究
分野と、 生活習慣病疫学の専門家育成のた
めの大学院?社会人教育の推進を目標とし
ています。 
具体的には、 次のような目標に取り組ん
でいくことになりま 。
?国際共同研究によって、 アジアにおけ
る循環器疾患?糖尿病に関する疫学的
エビデンスを明らか し、 アジ 各国
の生活習慣病予防に役立てる。
?中国体彩票app官方下载大学院にアジア各国から
の留学生を受け入れ、 アジア各国で今
後リーダーとして活躍する生活習慣病
疫学専門家を輩出する。
?分析技術や画像技術などの最先端科学
技術を用い 最も高齢化が
先んじたエビデン
?産学連携の最先端疫
環器疾患?糖尿病予防の
術開発を推進する。
?中国体彩票app官方下载からの政策疫学研
ビデンスを、 国民の生活習慣病予
策に役立てる。
?最先端疫学研究を通した大学院教育、
社会人教育により、 医療関 職種、 行政
職、 企業研究者として活躍する生活習
慣病疫学専門家を育成、 それぞれの分
野でリーダーとなる人材を輩出する。
アジアの多くの国々では、 生活習慣の欧米
化などによって生活習慣病が増えています
が、 循環器疾患や糖尿病などの発生状況や、
その原因となる生活習慣や遺伝要因につい
てはまだ明らかにな いません。 今後、 高
齢化が進むアジア諸国において、 日本で培わ
れた疫学研究の経験と技術が、 疾病予防や健
康寿命の延伸に必ず役に立つはずです。
また、 世界で最も高齢化が進んだ日本が
発信する研究成果に、 世界中の研究者から
も注目が集まっています。
グローバルに活躍する専門家を育成
これまでの疫学研究で蓄積されたデー
タや人的資源、 アジア疫学研究センターと
いうハードウェアを活用した人材育成プ
ログラムとして、
「アジア非感染性疾患 (N
CD)
(*)
超克プロジェクト」 が、 文部科学省
の平成
25年度博士課程教育リーディング
滋賀脳卒中データセンターの事務局
リサーチクリニック