日程
2025.05.31

第48回中国体彩票app官方下载解剖体慰霊法要を実施しました。

2025年5月31日(土)に比叡山延暦寺阿弥陀堂及び大学霊安墓地において、ご遺族、しゃくなげ会会員、来賓、学生、教職員合わせて200余名が参列し、第48回中国体彩票app官方下载解剖体納骨慰霊法要?納骨式を執り行いました。

延暦寺阿弥陀堂での法要では、はじめに、上本学長から42柱の御霊及びご遺族に対し、「人体の複雑な構造を正確に理解するためには書物による学習だけでは不十分であり、ご遺体を解剖させていただくことが不可欠であります。解剖学実習を通じて、学生は自らの目と手で人体の構造を細部にわたって確認することによって、人体の複雑さと精巧さを学習するとともに、内臓や血管?神経などの構造が一人一人違うということを理解いたします。もう一つ重要なことは、医学教育のために献じていただいたご遺体を解剖させていただくことにより、すべての学生が、ご献体くださった方々とそのご遺族の尊いお気持ちに深く感謝し、立派な医療人になる覚悟を新たにすることであります。その意味で、医学生?看護学生にとって、ご遺体こそがすべてに勝る先生であります。CSTにおいてもご遺体を解剖させていただいており、臨床解剖学的知識の向上、手術手技および検査手技の向上のための教育ならびに研究の発展にご貢献いただいておりますことに、あらためて感謝申し上げます。引き続き優れた医療人を育成し、医学と医療の充実?向上と健康社会の実現に貢献できるよう、全員が精進し続けることをここにお誓い申し上げます。」と慰霊と感謝の意が述べられました。

次に、学生代表から、「『ご遺体こそは尊き師なり』の言葉の通り、人体解剖実習では多くのことを学ばせていただきました。ご遺体に真摯に向き合い続けたことで、生きた解剖学の知識を得るだけでなく、生命に向き合う姿勢とはどのようなものか、私たちは身をもって理解することができました。故人からいただいた多くの学びを決して忘れることなく、その尊い御意志に応えることは私たちの責務であると思います。よき医療人となれるようにこれからも誠心誠意努めてまいります。」と慰霊の詞が述べられ、感謝の意と故人のご冥福をお祈りしました。

続いて、学長からご遺族代表に、故人(献体者)に対する文部科学大臣の感謝状をお渡しし、担当の学生からご遺族に返骨を行いました。

法要後は、あいにくの雨のため、大学関係者を中心に比叡山横川の大学霊安墓地において納骨式を執り行い、分骨いただいたご遺骨を納骨堂に安置しました。

法要の様子
法要の様子
学長焼香
学長焼香
納骨式の様子
納骨式の様子
副学長挨拶
副学長挨拶