日程
2017.05.27
第40回解剖体納骨慰霊法要を執り行いました。
5月27日(土)午前10時30分から、比叡山延暦寺阿弥陀堂においてご遺族、ご来賓、しゃくなげ会会員および学生、教職員総勢約470名が参列し、第40回解剖体納骨慰霊法要が執り行われました。
法要の中で、塩田学長が、今回お祀りした57柱の御霊及びご遺族に対し、慰霊と感謝の意を述べるとともに、「学生は解剖学実習を通じて、自らの目と手で人体の構造を詳細に確認し、それによって人体の複雑さと精巧さを学習し、また内臓や血管?神経などの細部の構造が一人一人違うということを理解する。さらに重要なことは、医学教育のために御献体いただいたご遺体に接して解剖させていただくことにより、すべての学生が、ご献体いただいた方の尊い御遺志に深く感謝し、立派な医療人になる覚悟を新たにすることであり、ご遺体こそがすべてに勝る先生である。」と述べました。
続いて、学生代表の小林裕幸君が、「ご献体いただいた故人は私達に、医師にとって欠かせないもの、すなわち利他的精神や人と人との信頼関係の大切さをお示しくださったのです。医学の発展を願って御献体をされた故人の信頼を裏切ることのないよう、私たちは患者さんに信頼され、笑顔を贈ることができるような医師になりたい。」とご霊前に誓い、故人のご冥福をお祈りしました。
法要に引き続き、故人(献体者)に対する文部科学大臣の感謝状を学長からご遺族代表にお渡しし、併せて、学生の手によりご遺骨をお返ししました。
また、午後からは比叡山横川の大学霊安墓地において、ご遺族、ご来賓、学生等の参列の下に、納骨式が執り行われ、分骨いただいたご遺骨が納骨堂に安置されました。
当日は穏やかな気候のもと、たくさんのご遺族が大学の霊安墓地を訪れられ、鮮やかに咲いたしゃくなげの花を眺めながら、故人を偲んでおられました。